クラウドファンディングに挑戦します

2019年のこの春、ながたに農園ではクラウドファンディングに挑戦します。

その目的は、

安心して学べる場づくりの第一歩として建物の安全性を確保したい。

ということです。

わたしたちは2009年に岐阜県は御嵩町にて新規就農し農業を始めました。そして農家として働く傍ら、『生きるを学ぶ』をテーマに「雑草塾」「農園寺子屋」を主宰しています。これらは、わたしたちが農業を通じて学んで来た事をより多くの人々と共有しようと始めたプログラムです。 その学び舎として活用しているわが家が今いくつかの危険な可能性にさらされています。

それらを払拭するために対策を講じていますが、その費用をクラウドファンディングで募ることにしました。具体的に解決したい問題は以下の2つです。

危険性① 地震

一つは地震。南海トラフ地震がいつこの地域を襲ってきてもおかしくないという現状の中、この建物は耐震面で非常に大きな不安を抱えています。移住して来た際、大工さんから「あと15年ぐらいで改修・立て替え、もしくは引っ越しを考えた方が良い」と言われてから早10年。あと数年でそのリミットを迎えます。改めて耐震を考えて工務店さんに診断していただいたところ、大きな地震には堪えられない事が判明しました。

危険性② 倒木

もう一つは庭に立つ大きな杉。以前住まわれていた方が植えた大きな杉が庭の石垣の上に立っていますが、昨年の台風の強風に煽られ家屋に向かって少し傾いて来ました。もしまた大型の台風に煽られるような事があれば、このまま倒れて家屋を一刀両断しかねません。

安全に学べる環境を築くために

多くの方が通って下さり、これからも通うであろう学び舎が現状のままで果たして主宰者としての責任を果たしているのかと自問した時、やはりそうではないだろうと考えています。 「雑草塾」「農園寺子屋」を始め、年間多くの訪問者を受け入れる農園として安全に、快適に過ごせる環境を構築することが必要ではないかと考えます。

そのために取り組みたいことはまだ他にもありますが、まず実施したいのは安全を確保すること。前述した2つの可能性に脅かされない環境を築くことです。具体的には家屋の補強と傾いてきた杉の伐採、この2つから始めます。

「ただいま」と帰ってこれる場所を残す

時折「ただいま」と言って訪ねて来てくれる人がいます。その人たちはもちろん訪問2回目以降の方々ですが、家屋の間取りか、その年季のせいなのか、とても懐かしい感じがするそうです。親戚の家に集まるような、田舎に帰って来たような、そんな懐かしい感じ。

そうやって戻って来てくれることはわたしたちにとって、とても嬉しいことです。それと同時に、戻って来てくださるみなさんにとってもそんな場所があるということは貴重な事だそうです。

「誰かが喜んでくれる仕事がしたい」との想いから仕事をして来ましたが、ただ”場所がある”ということが人に喜ばれることもあるのだと、この家を通じて知ることが出来ました。

建物がどうにかなってしまう前にこの場所を引き払うという選択肢もあるかもしれません。しかしみなさんが「ただいま」と言って帰ってこれる場所があり、それを喜んでくれる。だったら残す方向で頑張っていきたいと思います。であればやはり、安全な場所づくりはまず最初に考えなければならない事なのです。

クラウドファンディングに挑戦する意義

今回の挑戦を通じてクラウドファンディングについて改めて勉強するうちに、これは単なる資金調達のための仕組みではないことに気づかされました。

農園のある御嵩町では数年前からクラウドファンディングセミナーが開催されており、そこに参加させていただいた他、何名かの挑戦者の方から直接お話を伺うことが出来ました。

そこで気付かされたのがクラウドファンディングが「人と人を繋ぐ仕組み」でもあることです。

以前からクラウドファンディングのことは知っていましたが、ただこの仕組みを上手く使えば資金調達が出来るという程度の認識でしかありませんでした。しかし知っていくにつれ、一人で頑張ってどうにかなるものではない事がわかってきました。挑戦が大きくなればなるほど達成が難しくなりますが、そこで欠かせないのが「協力者」の存在です。

それは資金面で協力してくださる方だけでなく、その試みを理解し応援してくれる人々みんなのことです。資金面での協力が難しい人でも様々な形でクラウドファンディングに関わることができます。例えば挑戦していることをより多くの方に知ってもらうために情報を拡散したり、他の協力者と繋いだり、イメージづくりのための写真撮影や文章作成に協力したり、返礼品の準備のお手伝いをしたりなどなど色んな役割を担い、一つの「チーム」が出来上がります。

わたしたちらしく少し農的な話をすると、原初のコミュニティーは生存の可能性を高めるためにより効率的に食料を確保するために生まれました。誰かと協力して狩りをし、木の実などを採集し分かち合う。つまりコミュニティーは不便さや不都合を克服しようとする行為から生まれており、それは問題解決のための挑戦とも言い換えられます。

クラウドファンディングも同様ではないでしょうか。今回のわたしたちの挑戦も危険性という不都合を改善するために始めたものですが、そこから新しいものが生まれる可能性を秘めているものだと感じています。それはチームであり「コミュニティー」です。

「雑草塾」も「農園寺子屋」もテーマは『生きるを学ぶ』ですが、そこで重要な役割を果たしているのが「コミュニティー」の存在です。人間はコミュニティーに所属すること、居場所を得ることで幸福を感じる生き物です。それを感じることを隠れたテーマとしてそれぞれ実践してきましたし、そこに大きな魅力を感じています。クラウドファンディングはそれを仕組みとして多面的に力強く支えてくれるものなのではないかと考えるようになりました。

繋がってください

クラウドファンディングに挑戦するにあたって、わたしたちもまた協力を必要としています。そして、この取り組みを通じてわたしたちと繋がって欲しいとも考えています。

わたしたちは農家です。現在は一言で”農家”と言っても様々な形の農家が存在する時代になりました。そんな中で自分たちの農家としての役割は、農業生産者として農産物を大量生産しそれを出荷していくことではなく、農業の根幹である”農”の持つ可能性やその魅力を必要としている人々と共有していくことなのではないかと考えりるようになりました。しかし今はまだ想いはあれど世界との繋がりは強くないとも感じています。伝えたい事があり、それを必要とする人がきっといる筈だと思っていますが、今現在は彼らと繋がる手段が弱い。そんな中でこのクラウドファンディングへの挑戦は一つのチャンスだと捉えています。

元々は必要に迫られてスタートしたものですが、今ではわたしたちの世界を広げてくれる存在ではないかと考えています。みなさんにもぜひご協力をお願いしたいのですがこの機会だけで終わらず、これをきっかけとして今後も様々な形で関わり続けていただければと願っています。

ぜひわたしたちと繋がってください。お待ちしております。

今後のスケジュール

今はまだ申請の前段階ですので実際にクラウドファンディングが始められるのはまだ先になりますが、3月中には実施したいと考えています。詳細が決まり次第、当サイト、Facebook、Instagram等でお知らせいたしますので、その際はご協力よろしくお願いいたします。